「がん」への取り組み
1986年2月に開設された札幌東徳洲会病院は、当初は地域医療に貢献するために、まず救急疾患をしっかりと診療することができる体制の構築に注力してまいりました。実際、現在当院の救急車搬送件数は北海道内トップクラスであり、毎日多くの救急患者さまの診療にあたっています。ところで、日本人の死亡原因のトップにあげられる疾患はといえば、昨今の報道でもよくいわれていますが、実は「がん」が最も多いのです。日本人の半分はがんに罹患し、3分の1はがんで亡くなる時代なのです。当院ではいままで地域の皆さまの健康に役立つために多くの診療科を開設してきました。そのなかで、がん診療にも対応できる診療科も増やしてきました。さらに予防医学のなかでがんを早期発見する検診体制も構築し、がんの検診、診断から治療までを任せていただける病院作りをしてまいりました。その結果、2017年4月から北海道がん診療連携指定病院に認定されております。
有名人ががんを患いその報道を最近よく耳にしますが、一般の方にとっては理解が難しい病気でもありますからご自身の健康についても不安を抱えていらっしゃる方も多いのではないでしょうか。札幌東徳洲会病院では様々ながん診療を、各領域の専門医を中心とした万全の体制で診療いたします。また必要であれば、がん専門施設との連携も行っております。ぜひ当院へご相談ください。
「がん治療」について
がんという病気は、頭の先から足のつま先まで様々なところにできる可能性があるのですが、当院ではとくに日本人に多いとされる肺がん、胃がん、大腸がん、乳がんをはじめ、膵がん、肝臓がんなど多くのがんを診療できる体制を整えております。体制としては、まずは外科手術、抗がん剤治療(化学療法)、放射線治療、緩和治療などが挙げられますが、高度な診療のためのPET-CT検査、最新型の放射線治療機器(True Beam)、化学療法専用センター、内視鏡センター、集学的治療に対応する血管造影装置、無菌室も揃えています。
がん治療の3本柱
手術療法
がんを取り除くために外科的に切除する方法です。低侵襲手術を第一に考え、腹腔鏡手術を主体として行っています。外科では消化器領域《管腔臓器(食道・胃・小腸・大腸)、実質臓器(肝臓・胆嚢・膵臓)》を担当しています。
化学療法
化学療法を受ける患者さまやご家族に、治療前にオリエンテーションを実施し、副作用の予防や日常生活の指導、体調不良時の受診や連絡などの指導を継続的に行っています。治療への不安を軽減し、安心して治療を受けられるようサポートしています。
放射線療法
当院のがん診療を支える放射線治療科では、全国でも数少ない治療専門医学物理士資格を有する常勤のスタッフを擁し、品質管理を徹底しつつ、治療中のご負担を最小限に抑えるための様々な工夫を取り入れています。また、治療と仕事の両立をサポートし、「仕事をしながら、がん治療」を応援しています。導入している放射線治療装置【TrueBeam】は最新の性能を備え、乳房、前立腺、肺縦隔、食道、頭部、頭頸部、子宮、膀胱などさまざまな部位のがんへの高精度な治療のほか、骨転移したがんの疼痛への迅速な緩和的放射線治療にも幅広く対応しています。
予防・健診
「がん」と診断されたら
当院医師等のがんに関わる資格、認定の紹介
消化器内科
石井 貴大 | 日本臨床腫瘍学会認定がん薬物療法専門医 |
水上 裕輔(医学研究所) | 日本がん薬物治療認定医機構暫定教育医 |
IBDセンター
伊藤 貴博 | 日本がん治療認定医機構認定がん治療認定医 日本臨床腫瘍学会認定がん薬物療法専門医 |
外科
萩原 正弘 | 日本がん治療認定医機構認定がん治療認定医 日本消化器外科学会認定消化器がん外科治療認定医 |
深堀 晋 | 日本消化器外科学会認定消化器がん外科治療認定医 |
髙橋 徹 | 日本がん治療認定医機構認定がん治療認定医 日本消化器外科学会認定消化器がん外科治療認定医 |
宮﨑 大 | 日本がん治療認定医機構認定がん治療認定医 日本消化器外科学会認定消化器がん外科治療認定医 |
乳腺外科
南 盛一 | 日本がん治療認定医機構認定がん治療認定医 日本乳癌学会認定乳腺専門医 |
耳鼻咽喉科・頭頚部外科
呼吸器外科
放射線科
齋藤 博哉 | 日本核医学会認定PET核医学認定医 |
伊藤 和夫 | 日本核医学会認定PET核医学認定医 |
薬剤部
徳留 章 | 日本医療薬学会認定がん専門薬剤師 |
主な連携施設
- 北海道大学病院
- 札幌医科大学付属病院
- 勤医協中央病院
- 国立病院機構 北海道がんセンター
- JA北海道厚生連 札幌厚生病院
- 恵佑会札幌病院
- 札幌南徳洲会病院
- HOME CARE CLINIC N-CONCEPT
がん登録