入退院支援センター
2025年、団塊の世代(68歳~70歳、第一次ベビーブーム)が後期高齢者(75歳以上)になり、これから50年で、人口は1.2億人から8000万人へ、2050年には、単独世帯42.5%となり高齢者独身世帯が増加、「長寿日本一と世界最低水準出生率の組み合わせが長期持続、人口減少ペース世界一、高齢化ほぼ世界一」と、日本の人口動向も大変厳しくなっております。
このような中、国の医療政策も急速に進んでおり、私たち「人」を取り巻く医療の常識が、どんどん変化しております。一つ例をとれば、最期の場所は、医療・介護・生活支援を地域で一体的に提供する地域包括ケアシステム「病院完結型から地域全体で治し、支える地域完結型へ」によって、「病院」ではなく「在宅」へシフトしています。
当院の使命としている救急医療、できるだけ多くの人々を「診る・看る・見る」。地域に根差した病院を目指し邁進する。そのためには、地域とのつながりを密にする必要があります。当院としては、地域の方や、医療機関・施設から外来受診・入院等の相談をうける部門(地域医療連携室)と、入院している患者さまの退院支援を行う部門(入退院支援室)が一つのチームとして活動を行うことが大切と考えます。このことは、入院前の患者さまを支える方(ご家族・施設職員・ケアマネージャー等)と連携をとり、スムーズな退院支援を行い、患者さまが適切な時期に適切な場所へ帰るという、切れ目のない支援を行うことに繋がります。
当部門は、別の部門として活動していた地域医療連携室・退院支援室・がん相談支援センターが統合し、新たに入退院支援部門が設立され、「入退院支援センター」と一つの部署となりました。
今後は、入退院支援センター職員一同で、院内外の連携を強化しながら「地域に根差した病院」を目指し活動していきます。