放射線治療装置 【TrueBeam】 は最新の性能を備え、さまざまな部位のがんへの高精度な治療のほか、骨転移したがんの疼痛への迅速な緩和的放射線治療にも幅広く対応しています。放射線治療専門医(常勤)と、全国でも数少ない治療専門医学物理士資格を有するスタッフ(常勤)を擁し、品質管理を徹底しつつ、治療中のご負担を最小限に抑えるための様々な工夫を取り入れています。
当院では治療と仕事の両立をサポートし、「仕事をしながら、がん治療」を応援しています。
最近では当院だけでなく他院で検査・手術された後、ご自宅や勤務先近くなど、生活スタイルに合わせて当院での放射線治療を選ばれる方もいらっしゃいます。
「仕事が終わった後で、放射線治療を受けたい」「毎日治療に通うのは大変。近くの病院を利用したい」という要望に応えるため、勤務前や昼休み、勤務後の診療を幅広くサポートします。診断・手術や化学療法を受けた方でも、患者さまからのご相談を電話にて承りますので、まずはお気軽にお問い合わせください(011-722-1110/内線3821)。
※〔治療と仕事の両立に向けた放射線治療法 ~治療と仕事の両立に向けた支援~〕と題し、定期的(年4回ほど)に医療講演を実施しております(参加無料)。
医療公開講座 ページにて様々な講演予定を毎月更新しておりますので、ご興味ある方はご確認ください。
受付時間 | 診察開始 | 月曜 | 火曜 | 水曜 | 木曜 | 金曜 | 土曜 |
8:00~11:30 |
9:00 | 池田 光 |
池田 光 |
池田 光 | 池田 光 | 池田 光/非常勤医 | - |
13:00~16:00 | 13:30 | 池田 光 | 池田 光 | 池田 光 | 池田 光 | 池田 光 | - |
※担当医は急きょ変更になる場合があります。
池田 光
部長
資格・専門医
日本医学放射線学会認定放射線治療専門医 |
最先端機能を徹底した品質管理で引き出している『TrueBeam』で 治療中のご負担を最小限に抑えます |
全ての放射線治療は、併設した放射線治療計画専用CTを用いて 最も安全で効率の高い3次元計画に基づいて行われます。 |
放射線治療は、「正しい期間内に、正しい線量を、正しい部位に行うこと」が重要です。世界のがんの放射線治療の90%には、医療用直線加速器が使われ、患者さまの体形やがんの位置などに合わせてX線あるいは電子線を用いて行われます。当院の『TrueBeam』はその最高機種で、治療専門医学物理士らが詳細な品質管理を行うことで、4,6,10MV X線のほかに、6,9,12,15,18MeVの電子線を利用可能としており、安心して治療を受けて頂けます。
治療部位を決定するためには、CT検査が必要ですが、CTによっては、放射線治療時の体の姿勢を保つことが難しい場合もあります。当院では、撮像部の口径が広い放射線治療専用CTを放射線治療室に併設し、放射線治療と同じ姿勢を保ったままのCTを可能にしています。
放射線治療は、正しい期間内に、正しい線量を、正しい部位に行うことが重要ですが、ご自身の仕事の継続や復職をできるだけ諦めないことも、同じ程度に重要です。
当院では、根治治療でも緩和治療でも、あらゆる種類のがんへの放射線治療において、【仕事をしながら、がん治療】を応援します。治療時間の工夫だけではなく、「治療と仕事の両立支援」に詳しい医師や看護師が、さまざまなサポートを致します。
最近は、国も【仕事をしながら、がん治療】を支援しております。ご希望があれば、国が指定する「就業継続可否の意見書」や「職場復帰可否の意見書」を出すことも可能です。これは、保険収載されており、保険の種類によりますが、通常の「診断書」よりも患者負担額が軽減される場合が多いので、是非、ご検討ください。
また、自営業の方やお勤めの職場のご理解が得られにくい場合には、それぞれの状況に合った日時の決定など、最善の「治療と仕事の両立」の方法をいっしょに考えて参ります。
放射線治療専門医、治療専門医学物理士が放射線治療計画を行います。 |
乳がんにおける放射線治療は以下の4つに分けられます。
- 乳房温存手術後の温存乳房に対しての放射線治療
- 乳房切除術後の胸壁に対しての放射線治療
- 温存手術後もしくは乳房切除術後の乳房周辺リンパ節に対しての放射線治療
- 遠隔転移に対しての放射線治療
乳房温存手術後の放射線治療を行う一番の目的は再発予防です。放射線治療をしなかった場合に比べ有意(1/3程度)に再発を減らせるという報告があります。
乳房切除術後の照射も温存手術と同じように行います。リンパ節への照射は乳房と同時に行うので治療期間が長くなることはありません。
5週間程度の照射が多くの施設で行われています。また、手術の状況に応じて4~7回の追加照射が行われることもあります。
放射線治療は化学療法のような全身的な治療ではないため、その副作用も化学療法に比べ重篤になることはほとんどなく、照射した部位に限局されます。疲れやだるさを感じる方もいらっしゃいますが、基本的には日常生活や仕事をしながら治療を受けることが可能です。
その他の副作用としては放射線による皮膚炎が挙げられます。皮膚炎は照射開始後3~4週間してから発生し、照射範囲の皮膚が日焼けを起こしたように赤くなったりかゆみが出たりしますが、放射線治療が終了するとすぐに収まってきます。
早期の肺がん(第一期非小細胞肺がんなど)であるが、他の病気があって、肺の手術をすることができない方には、高精度の短期放射線治療が標準治療となっています。すでに肺がんの手術をしたことがあり再度手術を受けることに強い抵抗がある方などでは、高精度の放射線治療を行うことで、手術に匹敵する治療成績が得られることがわかっています。また、少数個の転移性肺がんにおいて、高精度の放射線治療を行うことが、生存率の向上に役立つ場合があることがわかっています。当院では、治療計画用CT装置にて4次元CT(時間的な腫瘍位置の変化を勘案したCT)を撮像し、これに基づいた高精度X線治療を、患者負担の少ない外来通院で可能としております。
札幌東徳洲会病院 放射線治療科
TEL 011-722-1110(内線:3821)