当院の放射線科では主に、単純撮影検査、CT検査、MRI検査、X線TV検査、核医学(RI)検査(PET-CT含む)、血管撮影検査に携わっており、「放射線診療の中心となり、安全で最良の医療を患者さまに提供する。」「日々進歩する放射線診療に対応し、常に向上心を持って診療にあたる。」という理念の下、日々の検査にあたっております。また救急医療だけではなく、予防医療として人間ドック・検診業務へも積極的に関わっています。
- 第1種放射線取扱主任者:7名(講習未受講者含む)
- 検診マンモグラフィ撮影認定放射線技師:3名
- X線CT認定技師:4名
- 肺がんCT検診認定技師:1名
- 救急撮影認定技師:3名
- 胃がん検診専門技師:1名
- 胃がんX線検診読影部門B資格検定:1名
- Ai認定診療放射線技師:1名
- 血管撮影・インターベンション専門診療放射線技師:1名
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CT検査は、身体にX線を照射して透過したX線をデータとして集め、コンピュータで処理する事で身体の内部を画像化する検査です。短時間で高い画質の断面像を撮影できることが特徴です。当院ではCanon社製「Aquilion ONE/PRISM Edition」とPHILIPS社製「Brilliance iCT Elite」の2台による検査業務をおこなっております。検査の目的に応じて、三次元画像や多断面画像も各診療科に提供しています。
Brilliance iCT Elite(Philips) |
Aquilion ONE/PRISM Edition(Canon) |
PET-CT検査とは、微小な放射線を放出する検査薬を体内に注射して、その薬から出る放射線を専用のカメラで捕えて画像化する核医学検査の一種です。 アミロイドPET-CT検査
2024年10月より、当院でもアミロイドPET撮像が可能になりました。脳内のアミロイドβ蓄積の有無や程度を調べ画像化することでアルツハイマー型認知症の早期発見・治療に役立つ検査です。撮像の品質確保のために、日本核医学会が定める認証(アミロイドイメージング剤を用いたPET-CT撮像の「PET撮像施設認証」)を取得しました。(PET撮像施設認証(Ⅰ)) 読影に関しては、当院の日本核医学会核医学専門医が、PET製剤販売等に責任を持つ企業が実施する読影トレーニングを受け、さらに日本核医学会が実施する「アミロイドPET読影講習」を修了しています。 検査申し込みの流れ
検査日は薬剤の関係で毎週金曜日の午後のみとなります。(祝日・年末年始・薬剤供給不可日は除く) 放射線科へ検査予約のお電話をいただき、地域連携室へ診療情報提供書をFAXしてください。 |
MRIは磁気共鳴断層撮影装置のことで、強い磁石(磁場)と高周波(電磁波)を利用して体内にある水素原子核を動かし、その動きを画像にする装置です。
磁気を使用し、体の中を観察するので、被爆がなく、通常は患者さまには無害な検査です。
当院では、高分解能、高画質で撮影ができるGE横河社製「Signa EXCITE Ⅲ」、フィリップス社製「Intera Achiva」の1.5TMRIを2台導入して検査を行っております。
MRI検査で行う主な検査部位としては頭部・脊椎・関節などが挙げられます。
例えば、脳梗塞・動脈瘤などの有無、一般レントゲン写真では見ることのできない、軟骨や靱帯、半月板、腱、筋などの撮影ができます。
さらに、造影剤を使わずに心臓の血管(冠動脈)・大動脈・下肢の血管の撮影も可能になります。
その他の部位も容易に検査できるので、単純レントゲン写真やCTでは特定することが困難な疾患に対し非常に有効です。
血管撮影(造影)検査は、X線を用いて通常、写し出せない血管を造影剤という薬を血管に注入しながら撮影します。血管を写し出す事で病変の有無を調べたり、血管内治療を行います。検査部位により、頭部血管造影・腹部血管造影・心臓血管造影などに分けられます。
当院では、2F循環器センター内に3台、手術室に2台(いずれもFillips社製、うち1台はハイブリッド)の血管造影撮影装置があります。
手術室ではTAVI(後述)や、頭部血管コイル留置術、頸部血管ステント留置術、大動脈瘤に対してステント留置術などを行っています。また、心臓血管テント留置術は勿論のこと、腹部血管に対する薬剤やコイルを用いた塞栓術、椎体に対する椎体形成術(PVP)、消化管へのステント留置術やドレナージ術など、様々な手技を行えます。
加齢、リウマチ熱、先天的要因によって大動脈弁狭窄症は起こります。大動脈弁狭窄症は大動脈弁の開きが悪くなり血液の流れが妨げられてしまう病気です。軽度のうちはほとんど自覚症状がありませんが、症状が進むと動悸や息切れ、疲れやすさなどの症状が現れ始め、重症になると失神や突然死となる可能性もあります。TAVI(径カテーテル大動脈弁留置術)とは、大動脈弁狭窄症に対する新しい治療法で、開胸手術をせずカテーテルを使って、人工弁を患者さまの心臓に留置する治療法です。カテーテルで行う事で患者さまへの体への負担が減り、入院期間も短くなります。
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X線テレビ装置とは、X線を照射し続けることにより、リアルタイムで身体の中の状態を透視し検査するための装置です。
主にバリウムを飲む胃透視検査や、大腸の中にバリウムを入れて検査する注腸検査、内視鏡を口から挿入し、胆管・膵管を造影して胆石や狭窄等がないか調べるERCPと呼ばれる検査などに使われています。
また、骨折した骨を元の位置に戻すのにも使用されています。
当院では、Canon社製「Ultimax-i」(3F消化器センター)、「Astorex i9」(1F放射線科)の2台を導入して各種の透視検査・撮影を行っています。
骨密度とは、骨の強さを判定するための指標です。骨密度検査では骨の中にカルシウム等のミネラルがどの程度あるかを測定し、若い人や同年代に比べて骨密度が何%かを表します。骨密度が低下すると骨粗しょう症という骨がスカスカな状態になり、骨折しやすくなりますので、定期的に測定をすることが重要です。測定方法はDXA法と呼ばれる、エネルギーの低い2種類のX線を使い前腕での撮影をします。 |
オルソパントモグラフィは顎骨に沿ってパノラマ(展開)撮影を行える装置です。上下顎および、その周辺組織が一枚のフィルムに写る為、歯の全域の観察に適しています。セファログラフィは、同じ規格で頭部撮影を行うことで経時的な変化を把握する撮影方法です。頭蓋、下顎、歯列弓の左右対称性の観察に適しており、矯正治療前後や、骨格の成長の変化、歯の移動などを経時的にとらえる重要な撮影手法とされています。 |
マンモグラフィとは乳房のレントゲン検査のことです。撮影は、板状のもので乳房を挟み圧迫し、左右とも上下方向と横方向からの計4回行います。乳房を薄く引き伸ばして、圧迫することにより病変をより鮮明に写し出すとともに、被曝を軽減することが出来ます。 2019年12月に新機種を導入。マンモトームやトモシンセシスも可能になりました。
※当院は2021年9月1日付で、日本乳がん検診精度管理中央機構のマンモグラフィ検診施設・画像認定を取得しました。 |
メーカー | 機器名 | 導入年月 | |
一般撮影 | FUJI FILM | Rednext50 | 2021年3月 |
FUJI FILM | DHF-155H Ⅱ | 2006年9月 | |
長尺撮影用装置 | KONICA MINOLTA | AeroDR One Shot Stitching | 2021年3月 |
骨密度測定装置 | HITACHI ALOKA | DCS-600EXV | 2012年10月 |
乳房撮影装置 | SIEMENS | MAMMOMAT Revelation | 2019年10月 |
DR装置 | KONICA MINOLTA | AeroDR | 2017年5月 |
歯科用X線撮影装置 | GC | ProMax 2D SCARA2 | 2021年11月 |
移動型X線撮影装置 | 島津 | MobileArt Evolution | 2016年9月 |
FUJI FILM | Sirius 130HT | 2006年9月 | |
Canon | Mobirex IME-3000D | 2021年5月 | |
CT装置 | Canon | Aquilion ONE | 2022年3月 |
PHILIPS | Brilliance iCT Elite | 2016年8月 | |
MRI装置 | GE | SIGNA Explorer 1.5T | 2019年8月 |
PHILIPS | Intera Achiva 1.5T | 2005年7月 | |
血管造影検査装置 | PHILIPS | Integris Allura FD10/10 | 2016年9月 |
SIEMENS | Artis zee biplane | 2018年5月 | |
PHILIPS | Azurion7 M20 | 2021年12月 | |
PHILIPS | Integris Allura Xper FD20 | 2016年4月 | |
PHILIPS | Azurion7 B20/15 | 2021年4月 | |
X線透視撮影装置 | Canon | DREX-W20PJ3/02 | 2008年2月 |
Canon | DREX-ULT80/01 | 2006年9月 | |
術中透視撮影装置 | GE | BRIVO OEC850 | 2011年6月 |
GE | OEC9900 super-C9 | 2019年4月 | |
GE | OEC9900 STD12 | 2019年4月 | |
PHILIPS | BV-ENDUERA | 2006年9月 | |
PHILIPS | Zenition 70 | 2021年1月 | |
RI装置 | SIEMENS | Symbia Evo Excel | 2021年7月 |
PET-CT装置 | GE | Discovery PET/CT610 | 2014年4月 |
画像処理WS | Ziosoft | Ziostation2 PLUS | 2015年5月 |