低線量CT肺がん検診
低線量CT肺がん検診とは

日本人の死亡原因の第1位はがんです。
がん死亡の中でも肺がんは第1位を占め増加傾向にあります。
全体のがんの中で肺がんの死亡率は、男性で1位、女性で2位を占め、罹患率(りかんりつ)は男性が2位、女性が5位です。

従来、肺がん検診には胸部単純X線写真が用いられていますが、検診で発見される肺がんの大きさは一般的に20~30mmと言われ、発見時にはリンパ節転移等の可能性もあり、X線写真による肺がん検診では、治りうる段階での肺がんが発見できないことがあります。

胸部X線写真による肺がん検診は感度不足という指摘の声もあり、最近注目されているのが 低線量CT肺がん検診です。

肺がんの種類
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肺がんには、肺門部(肺の入り口の太い気管支周辺)にできるものと肺野部(気管支末梢)にできるものがあります。

肺門部がん

喫煙に深く関係していると言われ、咳や痰といった症状がみられます。 有効な検査方法としては、喀痰細胞診があります。

肺野がん

病巣が相当大きく広がるまで自覚症状がでません。
有効な検査方法として、胸部X線撮影、胸部CT撮影があります。

なぜCT検査が必要なのか?

胸部X線写真では発見しづらい肺がんを、CTでは発見できます。
例えば2cm以下の小さいものや、心臓や骨、血管などに重なって胸部X線写真では見えづらいものもCTでは発見できます。つまり、胸部X線撮影にくらべCT検査は格段に肺がんの検出率が高いのです。
肺がんを治癒するために最も有効な手段は早期発見です。検出率の高いCT装置を検診に用いることで、早期発見が可能になります。

検診を受けていただきたい方
  • 50歳以上の方(40歳以上から対象です)
  • 喫煙指数600以上の方 (喫煙指数=1日に吸うたばこの本数×年数)
  • 近親者にがんの方がいらっしゃる方
  • 咳や痰などの症状がみられる方
検査の特徴

受診者に対する被ばく線量をできる限り少なくして検査を行います。
一般的な胸部CT検査は、肺の検査だけでなく心臓や血管の状態も同時に調べているため、それらの臓器を詳しく検査するために、ある程度の放射線量をかけて検査しますが、肺がんCTは肺のみを目的に検査するので、一般的な胸部CTよりも被曝が低減され、受診者に優しい検査となっています。

 

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フィリップス64列マルチスライスCT

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早期肺がん

肺がんCT検査の内容と所用時間
検査当日

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検査当日の所要時間は1時間程度となります。
検査後、2週間程度で結果を送付いたします。

検査内容・料金

低線量CT(肺)

16,500円(税込)

このページの情報に関するお問い合わせ先

この検査に関する詳細についてのお問い合わせ・ご予約は、当院健診センターまでご連絡ください。

医療法人徳洲会 札幌東徳洲会病院

健診センター

TEL:011-722-1120(直通)

お問い合わせ対応時間 13:00~16:00(土日祝 休み)

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