各科指導医からのメッセージ

 

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太田 智之 消化器内科 院長
日本消化器学会指導医/日本消化器内視鏡学会指導医/日本大腸肛門病学会指導医/日本内科学会認定医/日本がん治療認定医/臨床研修指導医

消化器科は、現在8名体制となっています。ハード面の特徴は、3階フロアー全体で病棟と消化器外来、内視鏡センターを包括しており、これら全体で消化器センターとなっていることです。疾患は消化管から肝胆膵まで広く扱っており、通常内視鏡検査はもとよりESDなどの高度治療やERCP、EUS-FNAなどの胆膵内視鏡、肝生検や胆道ドレナージRFAなどの経皮処置、またTAEをはじめとしたIVRにも対応しています。
癌については外来を中心に化学療法も積極的に行っており症例は着実に増えています。みなさんもぜひ初期研修の2年間でいっしょに仕事をしましょう。


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安尾 和裕 総合診療部 部長
日本内科学会総合内科専門医/日本内科学会認定内科医/日本内科学会指導医/日本プライマリ・ケア連合学会認定プライマリ・ケア認定医,指導医/臨床研修指導医/JMECCインストラクター/Fellow of American College of Physicians

徳洲会グループの一病院として、「あらゆる状況に対応可能」な総合診療医を育成することを目標としています。本プログラムに離島研修はありませんが、「離島で一人で診療できる」レベルに近づくことを目指しています。プログラム責任者としては、有意義な研修ができるよう可能な限り研修内容は柔軟に対応します。

疾患の経過として、ごく初期の時期、悪化時期、悪化しきった時期、回復期が考えられますが、当院では全ての段階を経験出来ます。

・プライマリケアの観点からは、以下の2点を重視しています。

1)初期:軽微な兆候から疾患を拾い上げること

2)悪化時期:患者を高次医療機関・専門医に送るべき状態・状況の判断

1.に関しては、commonな病状がメインとなりますが、いわゆるレアケースが紛れ込んで来ます。丁寧な病歴聴取・診察をbaseに鑑別を考え診療方針を立てることになります。2.に関しては、患者状態を少しでも安定させるために必要となる処置を完遂させておくことが要求されます。必ずしも正確な病名診断は必要ではなく、この患者に何が起こっているのかを判断することを重視しています。特に将来プライマリケアを行う場合、疾患が重症化した時の処置・治療を熟知していなければ、2)の判断に困るのではないかと考えており、症例経験の必須事項と考えています。

・病院総合医の観点からは、入院管理と軽快後の転院調整がメインとなります。

当院の性格上、軽症から重症まで幅広い疾患を経験可能です。鑑別を十分に行うこと、病状に応じた適切・迅速な治療介入を行っています。救急場面で要求される手技も大半が経験可能です。

当院は急性期病院であり、病状が安定した患者は後方支援病院に、その後の管理を依頼しています。転院調整にも関わります。どの医療機関ではどの程度の患者まで管理可能か、など、病診連携も身をもって経験することになります。

 最後に、当科ではwork-lifeバランスも重視しています。救急車受け入れ台数が非常に多い病院ではありますが、総合診療部として他科と相談しつつ、受け持ち患者数を調整しています。受け持ち患者数による負担がないよう指導医が目を光らせています。また、個々の症例を深く掘り下げることが可能となります。

 


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山崎 誠治 循環器内科 副院長
日本循環器学会専門医/日本内科学会認定医/日本内科学会総合内科専門医/日本心血管インターベンション治療学会認定医・専門医/日本不整脈学会「ペーシングによる心不全治療」研修証取得/日本不整脈学会「植込み型除細器」研修証取得/臨床研修指導医/日本脈管学会認定脈管専門医/日本禁煙学会認定指導医

循環器科は狭心症・心筋梗塞に対して迅速な診断治療をモットーにして、心臓カテーテル・PCIともに北海道で有数の症例数を誇っています。
更に心臓のみならず、全身の血管のカテーテル治療、不整脈の治療(アブレーション、CRTD)が習得できます。また、北海道で唯一のvascular LABOがあり、全身の血管のエコーの評価ができます。心臓カテーテル室は最新鋭の装置を3室擁し、ドクターが乗って治療しながら安全に患者様を移送できるモービルCCUも2台稼動しています。更に診断機器として心臓専用MRI・64chMDCTが装備されています。症例数は豊富ですので多くのことを学び実践できます、これからのインターベンションを目指す循環器内科として、すべての手技ができる日本でも数少ない施設と自負しています。

 

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前本 篤男 IBDセンター 副院長・センター長
日本内科学会認定医/日本消化器病学会専門医/日本消化器病学会指導医/日本消化器内視鏡学会認定専門医/身障者指定医:内科・消化器内科(音声言語・肢体不自由・心臓・呼吸器・ぼうこう・小腸・免疫・肝臓)/臨床研修指導医

腸管に強い炎症を起こし、その結果腹痛や下痢、さらには血便などを伴う原因不明の病気、『潰瘍性大腸炎』と『クローン病』をまとめて炎症性腸疾患(inflammatory bowel disease:IBD)と呼んでいます。当院に受診される道内の患者さんはもとより、全国のグループ病院の患者さんにも世界最高の治療が提供できるようなネットワークシステムを構築して、IBDの治療がより発展するような取り組みをしてゆきます。将来的には治療に直結した基礎研究をおこなえるような構想ももっています。将来医師をめざす皆さん、いっしょにIBD治療をやりませんか?


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佐藤 正夫 脳神経外科 部長
日本脳神経外科学会専門医・指導医日本脳卒中学会専門医/臨床研修指導医

北海道有数の救急車の搬入台数を誇る当院は、救急患者へ充分対応できる診療体制となっています。脳神経外科では、脳血管障害、外傷を中心とする救急患者さんへの対応の他、脳腫瘍、てんかんなどの機能的疾患、血管内治療、脊髄疾患などにも対応できるよう体制を整えています。当科では、外科的治療だけではなく、神経診察、画像診断、神経生理学的診断、鑑別診断、全身管理など、外科的治療に至る過程、術後の管理も重視しています。初期臨床研修を行うには最適の病院と考えています。皆さんの参加をお待ちしています。


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上田 高士 心臓血管外科 部長
日本外科学会専門医・指導医/日本消化器外科学会指導医/消化器がん外科治療認定医/臨床研修指導医/心臓血管外科専門医機構修練指導者

当科は4名の常勤スタッフで診療に当たっており、圧倒的な症例数を誇る循環器科の各ドクターをはじめ、ME、OPE室、ICU、病棟看護師、各コメディカルスタッフの絶大な協力・努力のもと成り立っています。定期から緊急まで24時間オンコール体制で虚血性心疾患から大動脈まであらゆる手術を行っております。増加傾向にある手術症例また今後始まる低侵襲治療のため、人員の拡充を図っているところです。


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丸藤 哲 救急集中治療センター センター長
日本救急医学会専門医/日本救急医学会指導医/日本集中治療医学会専門医/日本麻酔科学会専門医/日本麻酔科学会指導医/麻酔標榜医/臨床研修指導医講習

救急科は現在7名体制で、救急科専門医が5名在籍しています。初期研修医が救急現場で落ちるような全ての穴(pitfall)には、自分で落ちたことがあります。だから、研修医と一緒に診療した時に、一見放置しているようでも、本当に危なくなる前には助ける自信があります。救急症例数が多いことに期待する反面、心配なイメージを持つでしょうが、安心してください。割合から言うと、将来救急医にならない人が圧倒的に多いですが、時間外外来に歩行来院する患者の500人に1人はICU相当だと言われていることを考えると、救急医療に全く関わらない人はほとんどいないでしょう。自分の患者が病棟急変した時に、自然と体が動き、診断は救外でやっていたのに比べるとずいぶん簡単だなぁ、と思えるようになるのが、初期研修での救急研修の目標です。もちろん、緊急コールで駆けつける側の救急医になりたい人にも、文句なしにお勧めです。

 

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入江  整形外科 部長
日本整形外科学会専門医

整形外科は急性疾患(外傷)と慢性疾患を扱っています。高齢化社会の加速に伴い、骨粗鬆症性の骨折や変形性関節症、腰部脊柱管狭窄症なども増加し、需要は高まっています。もちろん、薬物療法やリハビリなどの保存療法を選択することもありますが、ADLをより良く保つためには手術療法も必要です。変形性関節症や、関節リウマチで変形した膝関節・股関節には、人工関節置換術を行うことで、目覚ましい改善がみられます。個々の患者さんの変形の程度に応じて、可能な限り筋肉を温存した傷の小さな手術としています。上・下肢の骨折を中心に幅広い外傷に対応でき、スポーツ外傷の前十字靭帯損傷や半月板損傷には関節鏡手術を行っています。
外傷は、どの病院、どの科に進もうとも、当直などを考えると最低限の対応は必要です。救急科での初期対応を含めて勉強になると思います。ぜひ、見学に来て下さい。


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鳥谷部 政樹 麻酔科 主任部長
日本麻酔科学会専門医/ペインクリニック専門医/臨床研修指導医

麻酔科では現在5名の体制で年間約2,000例をこなしています。緊急手術が多く、忙しい病院ですが休息もしっかり取れるように配慮しています。麻酔科は手術中の麻酔を通して全身管理を学ぶことができますので初期研修で得た経験は他科に移ったとしても非常に役立つものとなるでしょう。是非見学に来て下さい。

 

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上田 大輔 小児科 部長
日本小児科学会専門医/臨床研修指導医

現在、スタッフ1名体制ですが、小児疾患全般に対してきめ細やかな研修指導を心がけております。特に気管支喘息をはじめとするアレルギー性疾患については、より質の高い治療、生活指導を心がけており小児研修の基礎となる疾患をマンツーマンで研修指導しております。是非1度見学に来て下さい。


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齋藤 博哉 放射線診断科 画像・IVRセンター長
日本医学放射線学会放射線科専門医(診断)/日本IVR学会専門医/日本核医学会認定医/日本核医学会PET核医学認定医/日本がん治療認定医機構暫定教育医/臨床研修指導医

放射線科、画像・IVRセンターでは、画像診断とIVRを担当しています。病気を治療するにあたっては、まず、正確な診断がなされなければ、適切な治療法を選択することはできません。近年、画像診断法は急速に進歩し、病気の診断において重要な位置を占めるようになってきています。当院ではmulti-slice CT2台、1.5T MRI2台に加え、PET-CTも稼働し、ますます画像診断の重要性が増しています。日常臨床に加え、救急診療において、適切な検査を的確に行い、正しく、より早く診断にたどり着けるよう、研修指導しています。また、現在の医療における重要なキーワードの1つとして、低侵襲性治療(IVR)があります。IVRとはリアルタイムに画像を見ながら、従来は外科手術でしかできなかった治療を行う「低侵襲性治療手技」です。救急医療ばかりでなく癌治療に対するIVRに積極的に取り組んでいます。また、道内で唯一経皮的椎体形成術(PVP:骨セメント療法)、磁石圧迫吻合術などを行っており、凍結治療装置も稼動準備中です。IVRを目指す放射線科として、幅広く手技が習得できる施設です。


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國部 勇 耳鼻咽喉科頭頸部外科 副院長
医学博士日本耳鼻咽喉科学会認定専門医・指導医/日本気管食道科学会専門医/日本頭頸部外科学会頭頸部がん専門医・暫定指導医/日本がん治療認定医機構がん治療認定医/日本耳鼻咽喉科学会補聴器相談医/臨床研修指導医

耳鼻咽喉科は聴覚・平衡覚・嗅覚・味覚・嚥下・発声など、人間らしく生きていく上で重要な機能を担う分野です。さらに頭蓋底から頸部・上縦隔に至るまで大変幅広い領域を担当しています。扱う疾患も、めまい・難聴などの感覚障害、嚥下・発声障害などの機能障害、上気道感染症・アレルギーおよび頭頸部腫瘍など多種多様です。初期臨床研修における救急およびプライマリ・ケアにおいて、鼻出血・めまいなど避けては通れない疾患も数多くあります。common diseaseの対応から、専門的な耳鼻咽喉科・頭頸部外科の診断・治療まで、幅広く経験できる耳鼻咽喉科も研修の選択肢に入れてみてはいかがでしょうか。



※令和3年(2020)年4月現在

※各研修科では初期・後期研修の相談に担当指導医が応じておりますので、実習時にお問い合わせ下さい。

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