再生・細胞治療センター

基本理念

 再生・細胞治療センターは、医学研究の最も注目されている分野である再生医学の基礎研究の成果を臨床応用するための施設として平成23年3月に発足しました。当院の再生医療取り組みへの基本理念は、国が決定したガイドラインに従って臨床試験を実施し、その結果を基に先進医療および健保適応となった治療法を市民の皆様に供給することです。当院ではこのガイドラインに従った施設整備とその運営を行っています。臨床試験レベルに到達した再生医療技術については、積極的に当院へ試験を導入し、北海道地域で最先端の再生医療を実施できる施設を目指していきます。

院長兼再生・細胞治療センター長
清水 洋三

施設概要

細胞調製施設(CPC:Cell Processing Center)
オートクレーブ(MLS-3781/ Panasonic)

高温高圧下で化学反応あるいは抽出、殺菌などを行う。

超低温フリーザ(MDF-C8V1/ Panasonic)

-85℃(周囲温度30℃のとき)、内容量84L。

恒温槽(AW-48/サーマル化学)

槽内部の温度を一定に保ち、周囲環境からの温度変化の影響を防ぐ。

空調制御盤

アイソレータ室の環境管理を行う。

パスボックス

清浄度が異なる空間における物品の移動を行う際の無菌性を維持する。

工程管理システム(Panasonic)

バーコードで検体の受け入れから出荷まで工程経過すべてを管理し、取り違いを防止する。また、GMPに準拠した記録書を自動作成する。

液体窒素細胞貯蔵庫(MVE 815P-190/CHART)

液体窒素を用いて培養細胞などを-190℃で凍結し、半永久的に保存。

薬用保冷庫(MPR-414F/ Panasonic)

2~14℃の薬用保冷庫と、-30℃の冷却能力を持つメディカルフリーザを一体化したタイプの薬用保冷庫。また、各種警報機能・自己診断機能搭載。

セルカウンター(C10227/Life Technologies)

自動セルカウンターで、簡便、迅速に正確な生死viability細胞数をカウントできる。また血球計を使用せず、30秒で細胞培養に必要なデータを得ることができる。

セルプロセッシングアイソレータ(AIS-H1400A/ Panasonic)

アイソレータ内のワークエリアを閉鎖系にし、過酸化水素蒸気を利用して除染することにより、グレードA(クラス100)の無菌操作が厳密に担保されるシステム。閉鎖系アイソレータ内に遠心分離器や細胞観察用顕微鏡システムが内蔵されているため、大規模なクリーンルームを必要とすることなく、細胞操作、培養、観察といったすべての細胞処理行程を無菌環境下で行うことができる。また個々の検体ごとに専用のインキュベータをアイソレータに連結して使用できるため、簡単に交差汚染が防止でき、多検体を連続的に処理することが可能。

クリニマックス(151-01/ Miltenyi Biotec)

クリニマックスは磁気を利用して多様な血液細胞集団から生細胞率を低下させることなく無菌的に、ターゲットとする細胞を分離・濃縮あるいは除去する磁気細胞分離システム。

スタッフ紹介

センター長 清水 洋三
副センター長
製造部門責任者
品質部門責任者 佐々木 真一
運営委員会 岸 郁夫
武田 清孝
千葉 眞子

臨床試験

現在実施しておりません。

先進医療

※血管再生治療の先進医療は、現在中止しております。なお、再開時期は未定です。

先進医療として血管再生治療を開始致します
 厚生労働省 北海道厚生局長より認可を取得し、平成25年4月1日から先進医療として血管再生治療を開始しました。

 これまで手足の血管が詰まる閉塞性動脈硬化症バージャー病などに対しては、危険因子の管理、運動療法、薬物療法、カテーテルによる血管拡張術や血管バイパス術などの治療が行われてきました。しかし、これらの治療を行っても足先の冷たい感じやしびれ、歩行時の痛み、安静時でも感じる痛みおよび足先の潰瘍の改善効果が得られない場合や、病変部位や範囲によって手術の対象とならない、または手術をしても症状が再発する場合があり、下肢の切断を余儀なくされる患者さまが年間1万人以上いらっしゃるのが現状です。そこで、これら難治性状態を克服するような新たな治療が望まれています。

 慢性閉塞性動脈硬化症およびバージャー病に対する新しい治療として、「顆粒球増殖因子(G-CSF)動員自家末梢血単核球細胞移植」(以下、『自己血中細胞移植治療』と呼びます)があります。
 これは、G-CSFという薬を使って、自己血中の血管発生を促す可能性がある細胞を集め、集めた細胞を下肢の病変部位の筋肉内に一定の間隔で注射することで、血流を改善させ,患者さまの症状を軽減させることを目標とした治療です。この治療は、従来の治療で効果が得られない、または手術の適応が困難な部位に病変がある患者さまに対する治療になる可能性があります。
名称と概要

  1. 先進医療技術名
    末梢血幹細胞による血管再生治療(番号:25 )
  2. 適応症
    慢性閉塞性動脈硬化症又はバージャー病(重篤な虚血性心疾患又は脳血管障害を有するものを除く。)
    ※適応要件の詳細については医師にお尋ねください。
  3. 技術の概要
    慢性閉塞性動脈硬化症等の血管障害の患者の四肢に、末梢血幹細胞を局所注射することによって、末梢血管の再生を図る技術。

実施診療科・実施責任医師(実施者)

循環器内科・部長 山崎誠治

当院での血管再生治療の特徴

  1. 遺伝子物質による治療法は倫理面、骨髄細胞移植法は長時間全身麻酔による体力面の問題がありますが、当院で行っている自己血中細胞移植治療は、血液中から細胞を採取するため患者さまへの身体的負担が非常に少ない低侵襲な治療法です。
  2. 先進医療として実施するため、保険診療との併用が可能です。
  3. 治療適否に関して、当院の循環器内科・再生細胞治療センターで構成される複数の専門医師団により検討されます。検討結果に基づき、治療方針に関して十分な説明を受けることが可能です。
  4. 無菌医薬品の製造施設と同等レベルの空気清浄度を維持した専用の細胞加工施設(CPC)で患者さまの細胞を扱っています。

治療期間・費用

1週間程度の入院となります。先進医療にかかる費用は健康保険が適応されないため、全額自己負担となり、自己負担額は301,555円です。なお先進医療以外の通常の治療にかかる費用は健康保険が適応されます。治療後は、保険診療下での外来通院での診療を行います。

承認年月日

平成25年3月25日

受付方法

慢性閉塞性動脈硬化症およびバージャー病の方は、循環器内科 山崎誠治医師の外来を受診して下さい。

お問い合わせ
医療法人 徳洲会 札幌東徳洲会病院
TEL:011-722-1110(代表) FAX:011-722-5820
再生・細胞治療センター 担当:千葉(内線:3865)
e-mail:saiseicenter@higashi-tokushukai.or.jp
※お問い合せ受付時間:月曜日~金曜日 9時~17時

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