医の倫理審査委員会

医の倫理審査委員会 発足の経緯

「医の倫理」に関するおそらく初めての著作とされる「ヒポクラテスの誓い」が記されたのは、遙か2000年以上前、古代ギリシャ時代のことです。現代にそのまま適用することができない部分もありますが、多くは今もなお「医の倫理」の根本をなすものとして受け継がれています。一方で、医療技術の進歩、医療を取り巻く環境、人々の価値観・社会・時代の変化や要請によって、「医の倫理」は絶えず変遷していくものでもあります。

そもそも医療は、倫理性の高い行為であり、医療の進歩が世に認められ人々に還元されるためには、人々・社会・時代の普遍的な通念、すなわち倫理に基づいていることが最低限必要となることは言うまでもありません。急速に医療技術が進歩し人々の価値観が多様化している現代においては、かつては当たり前だった倫理が通用しないといった事態や、逆に新しい技術を追い求めるあまりに、現在でも当然守られるべき倫理が守られないといった事態がしばしば起こりえます。このような日常臨床において遭遇するさまざまな臨床倫理的な問題に対応するために、当院では「医の倫理審査委員会」を発足させました。

当委員会の目的と構成

「医の倫理審査委員会」は、院長の諮問機関として位置づけられ、当院での日常臨床で行われる医療行為が、法律や倫理規範に則って適正に行われるように倫理面から検討を行います。関係する領域の専門家や一般の方を交えてその倫理性を多角的に検討していきます。

「医の倫理審査委員会」は、医学・医療の専門家等自然科学の有識者9名(医師4名、薬剤師1名、看護師2名、検査技師1名、医療ソーシャルワーカー1名)、倫理学又は法律学の専門家等人文・社会科学の有識者3名(弁護士2名、倫理学教授1名)、患者又は地域住民の立場から意見を述べることのできる者2名の計14名で構成されており、院外の方、医療の専門家以外の方、男性と女性の両性が委員として加わることにより、様々な見方や考え方が反映され、審議の公平性・中立性が保たれるように配慮されています。

当委員会において行うこと

「医の倫理審査委員会」で行うことは大きく分けて三つあります。
審査(事例相談)・院内指針等の作成・職員教育です。

  1. 当院で行われる医療行為によって生じるまたは生じる可能性のある倫理的問題に関する審査および事後調査

    例)保険適応外医療(薬剤・手術手技など)、院内製剤の使用、移植医療など

  2. 臨床において生じた倫理的問題に関する事例の相談・審査および院内指針や基本方針等の作成及び提言

    例)終末期医療の決定、有益な治療を拒否する患者への対応、患者の意思確認ができないときの対応など

  3. 職員に対する臨床倫理教育および教育機会の企画・運営

    例)臨床倫理セミナー、臨床倫理事例検討会など

このような活動を通じて、当院で行われる医療行為が倫理的に適正に行われるよう、また当院職員が臨床において様々な問題に直面した際に倫理的な思考をもって対応できるよう、努力してまいります。

お問い合わせ

医の倫理審査委員会事務局 TEL:011-722-1110(内線:3865)担当:千葉